インクジェット方式で反物生地を染色(テキスタイル・ファブリック)

インクジェット方式による生地染色はイラストレータ・フォトショップ・JPEGなどのデジタルデータをそのまま使いますので、シルク印刷などと違って版を作る必要がありません。この点が低コスト、小ロット、短納期でオリジナルデザインのオーダーメイド染色布を提供できる秘訣です。  また反応染料を使用しているため、手触りや風合は生地の質感をそのまま残しながら、併せて染色堅牢度も非常に高い水準で維持していて色落ちの心配がほとんどありません。  試験結果の一例を公表していますので、ご興味のある方はこちらをご確認ください。

染色職人の技術と画像情報システムとの融合

ネクスタントが綿布で表現するコンテンツはデジカメや、デザイナーによって描かれる感性豊かで繊細なデジタル情報です。これらのコンテンツの染色は熟練の職人が最終発色の色合いを予測して行っていきます。 この受け継がれた伝統の職人技と、現代の先進デジタル画像情報システムが融合し、ネクスタントの染色布が生み出されるのです。
  グラデーションや淡色、3D画、微細柄、水彩画、写真画像などをコンテンツに忠実にあますところなく繊維上に再現すること、これこそが私たちネクスタントの仕事です。

インクジェットプリントの製品特性

ネクスタントでは反応染料を使い、布地の表面で化学反応を起こして色を発現します。 染料を吹きつけた段階では完全発色しておらず、最終工程を経て初めて本来の色を発色し、定着させます。 したがって紙の印刷のような微妙な色の調整はできません。
 また生地の前処理段階で、紡織工程で付着した糸くずや埃を取り去る作業を行いますが、染色時に残っていることがあります。 さらに、太めの糸で織られた生地は糸の継ぎ目が目立ちます。インクジェット方式の染色は布の表面に対して染料を吹きかける方式ですので、糸くずや糸の継ぎ目の裏側が染色されず白い点が残ることがあります。これをネップと呼びますが、製品特性上は完全除去できませんのでご了承ください。 そうした理由からインクジェット方式はフルカラーの複雑な柄の場合に好んで用いられます。